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ネパールで原爆展 訴え届いた 現地の日本語教師 広島で報告

■記者 金崎由美

 ネパールの首都カトマンズで8月に原爆展を企画した現地在住の日本語教師坂本みどりさん(61)=呉市出身=が20日、広島市中区の原爆資料館を訪れ、前田耕一郎館長に報告した。子どもたちが会場で折った千羽鶴を平和記念公園の「原爆の子の像」にささげた。

 原爆展は、坂本さんが勤めるトリブバン大日本語学科の主催で8月6~11日、日本大使館で開いた。小中学生たち約2千人が訪れた。広島アジア大会を機に交流する南区の楠那ネパール友好協会を通じ同資料館からポスターの提供を受けた。

 この日、坂本さんは協会の山崎隆一会長たちと一緒に前田館長を訪ね、「子どもたちは展示を熱心に見て、慣れない手つきで鶴を折ってくれた」などと伝えた。広島出身者として、ネパールの人たちに原爆被害を知ってもらいたい、と願っていた坂本さんは「広島の人たちの協力に感謝している」と話していた。

(2010年10月21日朝刊掲載)

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