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韓国人犠牲者遺族らが慰霊 平和公園 広島市中区

 韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島市中区の平和記念公園内にある慰霊碑前で営まれた。遺族や関係者約250人が参列した。

 主催した在日本大韓民国民団広島県地方本部の沈勝義(シムスンウィ)団長が、この一年に亡くなった7人を加えた2689人の死没者名簿を碑に納めた後、全員で黙とう。沈団長はあいさつで、日本の集団的自衛権行使容認や北朝鮮の核開発に言及し「誤った歴史を繰り返さないよう努力したい」と誓った。

 出席した徐張恩(ソジャンウン)駐広島韓国総領事は「原爆と民族差別の二重の苦痛による傷が癒やされることを願う」と述べ、在外被爆者への医療費助成の上限撤廃と、法制化への期待を示した。

 慰霊祭は45回目。碑が公園内に移ってからは16回目となった。(馬場洋太)

(2014年8月6日朝刊掲載)

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