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公務員の死没者追悼 広島市役所前で市式典

 広島市は5日、市原爆死没公務員追悼式を市役所本庁舎前広場の碑前で開いた。遺族や職員たち約250人が参列。恒久平和を願った。

 午前9時に開式、黙とうをささげた。松井一実市長は「志半ばで亡くなった職員たちの遺志をしっかり受け止め、世界に誇れるまちづくりを進める」とあいさつ。一人一人、花を手向けた。

 遺族代表の坪島良治さん(83)=安芸区=は原爆で当時45歳だった父積さんを失った。「釣りが好きな優しい父だったのに、若くして亡くなって悔しい。核兵器を子どもたちに残さないようにしてほしい」と話した。

 慰霊碑は市が1965年12月に建立。被爆して同年度末までに亡くなった市職員432人、市議23人の計455人を悼み、追悼式は翌66年8月から開いている。(菊本孟)

(2014年8月6日朝刊掲載)

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