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トルコ国会議長 原爆資料館視察

■記者 金崎由美

 トルコの国会に当たる大国民議会のメフメット・シャーヒン議長は20日、広島市中区の原爆資料館を訪れ、被爆の実態に触れた。横路孝弘衆院議長の招きで18日から来日している。

 シャーヒン議長は、前田耕一郎館長の案内で被害の惨状や復興の光景を伝える展示を見学した。被爆者の池田精子さん(78)=広島市安芸区=と面会、被爆体験を熱心に聞いた。

 池田さんは、顔にやけどを負い15回もの手術に苦しんだ経験を語り、「核兵器廃絶へ力を貸してほしい」と訴えた。シャーヒン議長は「心臓が高鳴るほどの怒りと悲しみを感じる。核保有国の指導者は広島で被爆者の声を聞くべきだ」と述べ、池田さんに握手を求めた。

(2010年10月21日朝刊掲載)

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