×

ニュース

ユース非核特使 高校生21人委嘱 外務省 国連欧州本部で訴え 広島市中区

 外務省は6日、ユース非核特使21人の委嘱式を広島市中区のホテルで開いた。今月中旬、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で特使としてスピーチし、核兵器廃絶を訴える。いずれも長崎、広島の両県を拠点に活動する市民団体が募集し、核兵器廃絶の署名活動などに取り組んでいる高校生平和大使から選ばれた。

 13都道県の21人のうち、12人が出席した。岸田文雄外相(広島1区)は「大変心強い。核兵器の非人道性をしっかり伝えてほしい」と激励。1人ずつに委嘱状を手渡した。

 広島県内は大門高3年中村祐理さん(17)=福山市、県立広島高1年片山実咲さん(15)=尾道市=の2人。中村さんは「国の代表としての誇りを持ち、被爆者の体験を世界に伝えたい」と意気込んだ。

 ユース非核特使制度は、核兵器の悲惨さを訴える若い世代の活動を後押ししようと外務省が昨年創設した。これまで延べ37人に委嘱した。(新谷枝里子)

(2014年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ