オノ・ヨーコさん ヒロシマ賞受賞
10年10月25日
■記者 藤村潤平
広島市は22日、現代美術の分野で平和に貢献した作家に贈るヒロシマ賞の第8回受賞者に、オノ・ヨーコさん(77)=米ニューヨーク在住=を選んだと発表した。来年夏に市現代美術館(南区)で記念展を開く。
市は1989年にヒロシマ賞を創設、3年ごとに授与している。オノさんは「ヒロシマとナガサキの悲劇は人間が自ら作りだしたものであり、その根源を立ち切る叡智(えいち)も私たちは持っている。叡智の力で世界を救いましょう」とのコメントを寄せた。
オノさんは東京都出身。夫の故ジョン・レノンさんとともに、1970年代の国際的な平和運動のシンボルとなった。2005年と今年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議では核兵器廃絶を訴えるスピーチをした。
作家としては、文字による指示を展示する「インストラクション」シリーズを1961年から発表した。思想性を重視するコンセプチャル・アートの先駆者となり、被爆50年の1995年には市現代美術館の企画展にも出品した。
ヒロシマ賞はこれまでに、広島市出身のデザイナー三宅一生さんたち8人が受賞している。
(2010年10月23日朝刊掲載)
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鎮魂の黒色花火 ヒロシマ賞の蔡國強さんが表現(08年10月29日)
広島市は22日、現代美術の分野で平和に貢献した作家に贈るヒロシマ賞の第8回受賞者に、オノ・ヨーコさん(77)=米ニューヨーク在住=を選んだと発表した。来年夏に市現代美術館(南区)で記念展を開く。
市は1989年にヒロシマ賞を創設、3年ごとに授与している。オノさんは「ヒロシマとナガサキの悲劇は人間が自ら作りだしたものであり、その根源を立ち切る叡智(えいち)も私たちは持っている。叡智の力で世界を救いましょう」とのコメントを寄せた。
オノさんは東京都出身。夫の故ジョン・レノンさんとともに、1970年代の国際的な平和運動のシンボルとなった。2005年と今年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議では核兵器廃絶を訴えるスピーチをした。
作家としては、文字による指示を展示する「インストラクション」シリーズを1961年から発表した。思想性を重視するコンセプチャル・アートの先駆者となり、被爆50年の1995年には市現代美術館の企画展にも出品した。
ヒロシマ賞はこれまでに、広島市出身のデザイナー三宅一生さんたち8人が受賞している。
(2010年10月23日朝刊掲載)
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