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「原爆の惨劇 繰り返さぬ」 福山でも慰霊式 被爆69年

 福山市原爆被害者の会は6日、市原爆死没者慰霊式を同市霞町の市中央公園にある慰霊碑前で開いた。被爆者や遺族たち約60人が冥福を祈った。

 全員が黙とうし、1人ずつ花をささげ手を合わせた。同会の広中正樹会長(74)は「過ちは繰り返しませんという被爆者の悲願を達成するため全力を尽くす」と誓った。この1年で亡くなったか死亡が確認された市内の39人を加えた1158人の死没者の名簿が碑に納められた。

 同市神村町の平逸雄さん(69)は生後1カ月半の時、広島市内の爆心地から約2キロ東の自宅で母サカエさんと被爆。サカエさんが1月に91歳で亡くなり、死没者名簿に載るのを機に初めて参列した。「惨劇を二度と繰り返してはいけないという思いをいっそう強くした」と話した。

(2014年8月7日朝刊掲載)

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