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平和の大切さ 継承誓う 原爆の日 尾道・三原で慰霊式典

 広島原爆の日の6日、尾道市と三原市でも慰霊式典があった。被爆者や遺族たちが犠牲者の冥福を祈り、核兵器の廃絶を願った。

 尾道市の2団体はそれぞれ、雨のため、慰霊碑近くの屋内に会場を移した。尾道地区原爆被害者の会は同市東尾道の協同組合ベイタウン尾道のホールで開き、約50人が参列。この一年で亡くなった12人を含め、会員の死没者が410人となったことが報告された。槙原弘会長(82)は「生きている限り核兵器のない恒久的な平和を願い続ける」と話した。

 同市御調町の御調文化会館であった御調町原爆被害者協議会の式典には30人が参列。溝上泰会長(82)が新たに亡くなった会員4人の名前を読み上げ、「世代を超えて平和の大切さを継承しなくては」と訴えた。

 三原市原爆被害者之会はJR三原駅北側の同市本町の慰霊碑前で約70人が法要をした。新たに20人を加えた512人の名簿を碑に納めた。苞山(ほうやま)正男会長(85)は「被爆2世たちと協力し被爆の実情を語り継ぎ、核廃絶につなげたい」と決意を述べた。(村島健輔、山本庸平、新山京子)

(2014年8月7日朝刊掲載)

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