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若者と被爆者が語り合う 広島で大学生が初企画

 被爆者と語らい、平和について考える「はちろくトーク」が、広島市中区で初めて開かれ、約80人の若者が参加した。

 2歳の時、中広町(現西区)で被爆した坂下紀子さん(71)=埼玉県所沢市=が約2時間、娘の被爆に責任を感じ続けた母の苦悩を代弁した。被爆者が高齢になる中、坂下さんは「原爆を体験していなくても、被爆者の言葉や資料から何かを感じれば伝える力になる」と語り掛けた。

 安佐南区の市立大大学院1年鍋島唯衣さん(23)は「証言に涙が出た。被爆者の一言一言を大切にしたい」と話していた。

 トークは、広島市内の広島大4年波多野瑠璃さん(22)たち、広島県内3大学の学生7人が企画した。(菊本孟)

(2014年8月7日朝刊掲載)

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