×

ニュース

平和宣言を英語で発信 松井市長、外国人向け講話会 広島市中区

 被爆地の願いを外国人に発信しようと、広島市の松井一実市長が、中区の広島国際会議場であった「英語の被爆体験講話会」に出席し英語で平和宣言を読んだ。海外からの観光客や留学生たち約100人が聞いた。

 松井市長は書面を見ながら、一文一文をかみしめるように読み上げ、米国、ドイツ、インドなどから訪れた参加者が真剣な表情で聞き入っていた。英国のロンドンから観光で訪れた団体職員ニコラ・マンロさん(30)は「厳かで心に響く内容で、被爆都市の市長が読むと説得力がある。平和な世界の実現に核兵器は要らないとあらためて感じた」と話した。

 市は2010年から12年まで、8月6日夜に松井市長が平和宣言を英語で読み、インターネットでライブ配信した。しかし海外からのアクセスは毎回10回程度と低迷したため、13年からは講話会などの参加者に英語で発信する方式に変更した。(山本乃輔)

(2014年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ