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被爆69年…若者の役割を心に刻む 創作劇・大書をステージで披露 広島市中区

 青少年が集う「ヒロシマの心を世界に2014」が、広島市中区の広島国際会議場であった。中高生たちの29団体が参加。創作劇や意見発表を通し、平和構築へ向けた若者の役割を胸に刻んだ。

 同区の舟入高演劇部は、歌集「さんげ」で知られる被爆歌人、正田篠枝さん(1910~65年)を描いた創作劇を上演。記憶の風化を恐れる正田さんが病床にあっても「もっと生きて原爆の証人になりたい」と訴える場面などを通じ、継承の大切さを強調した。正田さんを熱演した3年木村望さん(18)は「自分ができることから実践する」と語った。

 安佐南区の安西高書道部は、戦後の復興をイメージして「芽吹き」と大書するパフォーマンスを披露。中高生の2割が原爆投下日を知らないとの調査報告もあり、平和学習の重要性を確認した。(奥田美奈子)

(2014年8月7日朝刊掲載)

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