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世代・国境超え行動を こども代表3人「誓い」や「鐘」 広島被爆69年式典

 広島市内の小学6年生3人が、平和記念式典に「こども代表」として参加した。「平和への誓い」を発信し、平和の鐘を鳴らして核兵器や争いのない世界への思いを強くした。

 誓いを述べたのは、牛田小の田村怜子さん(11)=東区=と尾長小の牟田悠一郎君(11)=同。平和のためにできることから始めると宣言し、「ともに話し合いましょう」と呼び掛けた。

 田村さんは、世代や国境を超えた多くの人が参列しているのを見て「みんなで力を合わせれば平和をつくっていける」と実感。大役を担ったのを機に、初めて式典に参列した被爆者の祖母(71)に思いをはせ「原爆を思い出すのはつらかったはず。これからは私たちが、平和のために行動していく」と話した。

 牟田君は、被爆のつらい記憶を話してくれた祖父(73)の思いを胸に、誓いを述べた。「戦争は決して起こしてはいけない。原爆の実情をもっと多くの人に伝えたい」と決意を新たにした。

 戸坂小の岡野初衣(うい)さん(11)=同=は、遺族代表の歯科医師加藤千季(かづき)さん(29)=中区=と黙とうの1分間、平和の鐘を鳴らした。岡野さんは「世界が平和になりますように。自分も、困っている人を手助けすることから始めたい」と誓った。(永里真弓、村上和生)

(2014年8月7日朝刊掲載)

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