×

ニュース

核廃絶 誓い新た 被爆の実情 後世に 山口 死没者之碑前で追悼式 被爆69年

 広島原爆の日の6日、県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)は山口市江良の原爆死没者之碑の前で追悼式を開いた。被爆者や支援者たち約30人が参列し、犠牲者の冥福と核兵器廃絶を祈った。

 ゆだ苑の岩本晋理事長(71)が「約3千人もの被爆者が県内にいる。被害の実情を知ってもらうために力を合わせたい」とあいさつ。参列者は碑に花を供えて手を合わせ、原爆が投下された午前8時15分に黙とうした。

 1歳の時に広島市中区で被爆した山口市矢原の永野和代さん(70)は「被爆直後に亡くなった祖父たちの冥福を祈った。被爆体験に説得力を持たせるための勉強を重ね、戦争や核兵器の悲惨さを伝えたい」と話した。

 県医務保険課によると、3月末現在の県内の被爆者健康手帳保持者は3434人で、平均年齢は81・1歳。この一年で207人減った。(柳岡美緒)

(2014年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ