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核廃絶 誓い新た 平和の尊さ見詰め直す 平生中生 集会で黙とう 被爆69年

 平生町の平生中は6日、全校生徒307人が参加して「平和の集い」を開いた。広島への原爆投下や町内に訓練基地があった人間魚雷「回天」について学び、平和の尊さを見詰め直した。

 2年生は5月、平和学習で広島市中区を訪れ、原爆資料館を見学したり、原爆の子の像に折り鶴をささげたりした。八幡智也君(14)たち3人は、原爆投下の年末までに亡くなった犠牲者が14万人とされることなどの学習成果を発表。被爆体験を聞いた語り部の手紙も読み上げ、「戦争を繰り返してはいけない。共生の社会を私たちの手で」と誓いを述べた。

 同町の阿多田半島や周南市大津島に基地があった回天についてのDVDも視聴。敵艦への体当たりで多くの若者が命を落とした悲劇を、真剣な表情で受け止めていた。

 集いの冒頭、原爆や戦争の犠牲者の冥福を祈り、全員で黙とうした。2年金井聖佳さん(13)は「原爆と戦争は小さな子どもまで犠牲になる。許せない」と話した。(井上龍太郎)

(2014年8月7日朝刊掲載)

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