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下松市民、核廃絶アピールを採択 被爆69年

 下松市役所前広場で6日、「核兵器をなくし平和を願う市民集会」があり、被爆者や労働組合員たち約60人が参加した。市内の被爆者の手記を朗読し、核兵器廃絶と世界平和を求めるアピール文を採択した。

 松本厚二実行委員長が「私たちには被爆者の声を後世に伝えていく義務がある。核のない世界に向けた流れを、力強く確実なものにするための努力を約束する」とあいさつ。全員で黙とうし、井川成正市長と浅本正孝議長宛てに、平和行政の推進を求める要望書を提出した。

 学徒動員中に広島市西区のJR横川駅付近で被爆した下松市内の女性(85)の手記を市職員が朗読した。胎内被爆した市原爆被害者の会の金清陽子事務局長(68)は「被爆者の高齢化が進む。市民の力を借りながら、核兵器廃絶を訴えていきたい」と話した。(滝尾明日香)

(2014年8月7日朝刊掲載)

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