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「声ぶつける意義ある」 被爆者の集団的自衛権撤回要求 広島知事 首相との会談受け

 広島県の湯崎英彦知事は7日の記者会見で、集団的自衛権の行使を可能とした憲法解釈変更の閣議決定に対し被爆者団体の代表が6日、安倍晋三首相に撤回を求めたことについて「広島の声、被爆者の声をぶつけていくことは意義があった」との考えを示した。

 広島市中区で6日にあった市主催の「被爆者代表から要望を聞く会」では、被爆者側は安倍首相に「被爆者の願いに反する」と閣議決定の撤回を要求。これに対し安倍首相は「国民の命と平和な暮らしを守るためで、平和国家の歩みは不変」と理解を求めた。

 同席した湯崎知事は「被爆者には閣議決定が、自分たちの願いに背くという気持ちがある。そういう発言ができたのはいいことだ」と、被爆者と首相が会談する場の必要性を強調した。(金刺大五)

(2014年8月8日朝刊掲載)

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