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日米韓の生徒 平和構築探る 広島市中区でフォーラム

 日本、米国、韓国の中高生が被爆地に集い、平和な世界を築く道筋を探る「ピースフォーラム」が7日、広島市中区の広島女学院高であった。78人が活発に意見を交わし、インターネットを使って平和への思いを発信し合うことを決めた。

 呼び掛けた同高のほか、国内は盈進高(福山市)武田高(東広島市)沖縄尚学高(那覇市)の計67人が参加。オバマ米大統領の出身校、ハワイのプナホウ学園から2人、韓国各地から9人が訪れた。

 歴史教育や集団的自衛権など調べてきた内容を発表し合った後、10人ほどに分かれて平和のために何ができるか考えた。「各国の歴史を学ぶことが大事」「一つの事象について他国の見方も知る方がいい」などの意見を出し合った。

 今後1年間の行動計画も採択。「戦争被害の実態や国際情勢を学び、ネットで発信」「それぞれ平和への思いを書き込んだバナーを作り、掲示」などを盛り込んだ。1年後の再会も約束した。

 広島女学院高2年奥田花鈴さん(16)=西区=は「多くを学び、国際交流の大切さが分かった」。釜山市の高校3年ホ・ビョルさん(18)も「官民レベルでもっと対話すれば、日韓関係は良くなる」と確信した。(田中美千子)

(2014年8月8日朝刊掲載)

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