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福島仮設住民 体験語る 広島市西区で避難者らと交流

 東日本大震災で被災し、福島県南相馬市の仮設住宅で暮らす男女8人が7日、広島市西区の三篠公民館であった交流会に参加した。被災地の仮設住宅を巡ってボランティア活動している「南相馬ボラバス応援隊」(安佐南区)が招いた。

 8人は50~80代。応援隊のメンバーや被災地から広島県内に避難した人でつくる「ひろしま避難者の会アスチカ」の三浦綾代表(41)たち約30人を前に、「学校の体育館に着の身着のまま避難した」「仮設住宅に落ち着くまで避難所を転々とした」と、この3年5カ月の生活を振り返った。

 三浦代表は「被害は地域ごとに違うことをあらためて実感した。情報を集め、避難している人にしっかり伝えたい」と口元を引き締めていた。

 8人はこの日、原爆資料館(中区)を見学したり、被爆者の証言を聞いたりした。福島第1原発から15キロ圏内に住んでいた佐藤周司さん(67)は「被爆者がつらい体験を伝えている姿を見て、自分も発信していこうと思えた」と話していた。(永里真弓)

(2014年8月8日朝刊掲載)

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