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護憲の碑に不戦を誓う 広島市安佐北区

 広島市や東京都などの主婦や学生たち27人が7日、原爆詩「生ましめんかな」で知られる詩人栗原貞子さんと夫唯一さんをしのび、不戦を誓った同市安佐北区可部町の「護憲の碑」などを見学した=写真。

 栗原夫妻の墓のそばにあり、憲法9条の条文を刻んだ碑の前で、広島文学資料保全の会の池田正彦事務局長(67)が「石碑にはヒロシマの願いが詰まっている。9条の精神を次代に引き継ぐことが被爆地の使命」と解説。一行は近くの寺で「原爆の図」を描いた画家丸木位里のふすま絵を見たり、綾ケ谷黒い雨の会のメンバーの証言を聞いたりした。

 政府が集団的自衛権の行使を認める憲法解釈変更を閣議決定した中、3月から被爆地広島を巡る見学会を始めた元高校教員の竹内良男さん(65)=東京都=が開いた。松山市の大学生梶原宏樹さん(24)は「栗原さんや広島市民の思いを聞き、平和憲法が大切だとあらためて思った」と話していた。

(2014年8月8日朝刊掲載)

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