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世代超え核兵器廃絶 原水禁長崎大会始まる

 原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会は7日、長崎市に舞台を移し、3日間の日程で長崎大会を始めた。スイス・ジュネーブの国連欧州本部を17日から訪れる予定の高校生平和大使たちも加わり、世代を超えて核兵器廃絶や脱原発への思いを一つにした。

 長崎ブリックホールであった開会総会には、約1800人(主催者発表)が参加。来賓の田上富久市長は「核兵器のない世界を実現するには、市民社会が自信を持って声を上げることが大事だ」と強調。被爆地で感じた核兵器の非人道性を各地で広げるよう訴えた。

 国連欧州本部で核兵器廃絶を訴える広島県内の高校生平和大使もスピーチした。大門高3年の中村祐理さん(17)=福山市=は「武力ではなく、言葉の力で未来をつくっていけると信じている」。県立広島高1年の片山実咲さん(15)=尾道市=は「被爆地広島の思いを託された者として役目を果たす」と決意表明した。

 長崎大会は8日、脱原子力や核軍縮などをテーマに分科会で討論する。日本原水協などの世界大会・長崎は8日に開幕する。(藤村潤平)

(2014年8月8日朝刊掲載)

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