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平和の願い 8ヵ国語で 原爆慰霊碑 議長会議へ説明板一新

■記者 水川恭輔

 広島市は、中区の平和記念公園にある原爆慰霊碑の説明板を一新する。9月2日に始まる主要国(G8)下院議長会議の前までに、参加国の公用語など八カ国語の計8枚を、碑の正面にある「平和の池」の水中に据える。

 縦60センチ、横90センチ、厚さ2センチの強化ガラス製。27日は、市職員らが、深さ3-5センチの「平和の池」の底に試作品を設置し、水面を通しての文字の見えやすさや、デザインをチェックした。

 観光客ら約150人に見てもらったところ「シンプルで碑と調和している」など肯定的な意見が半数以上を占めたという。これまでは、日英二カ国語の説明板を平和の池に設置していたが、文言部分は水面より高い位置にあった。「真の世界平和の実現を祈念するヒロシマの心がここに刻まれている」との内容は新しい説明板に引き継ぐ。

 説明板は、広島、山口両県の74のロータリークラブでつくる「国際ロータリー第2710地区」が寄贈する。日本語、英語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、韓国語の計8枚。諏訪昭登ガバナー(74)は「核兵器廃絶を願うヒロシマの思いを世界の人々に読み取ってほしい」と話していた。

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