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福山空襲69年で不戦誓う 市中央公園で慰霊式

 福山空襲から69年を迎えた8日、福山市霞町の市中央公園で原爆・福山戦災死没者慰霊式があった。市などでつくる原水爆禁止運動福山推進連盟の主催。遺族たち約250人が犠牲者を追悼し、不戦を誓った。

 羽田皓市長が「戦争の惨禍を風化させることがないよう、平和を守り続ける」と追悼の言葉を述べた。参列者は、母子三人像のそばに千羽鶴や折りばら、花をささげた。義父が空襲で、父が被爆して亡くなった同市神島町の村上満智子さん(76)は「残された家族が大変な思いをする戦争はもういやだ」と話した。

 この日、同市松浜町のリーデンローズでは「市民平和のつどい・市民平和大会」があり、約千人が参加した。空襲の体験者が体験談や次世代への思いを語ったほか、小中学生たちが音楽などを通じ、平和への誓いを新たにした。

 福山空襲では福山の市街地の約8割を焼失し、350人余りが犠牲になった。(小林可奈)

(2014年8月9日朝刊掲載)

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