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核兵器禁止・脱原発を 原水協・禁 長崎で世界大会閉幕

 日本原水協などと原水禁国民会議などが主催する二つの原水爆禁止世界大会は9日、それぞれ長崎市で閉幕となる集会を開き、全日程を終えた。

 原水協は、締めくくりのナガサキデー集会を開き、約2千人(主催者発表)が参加した。主催者を代表して冨田宏治関西学院大教授が「核抑止論の議論は、核兵器の非人道性の前に一片の道理も道義もない」と強調し、各地で運動を広げるよう呼び掛けた。核兵器禁止条約の交渉開始を各国政府にただちに求める決議を採択した。

 原水禁などの閉会総会は長崎県立総合体育館であり、約2千人(同)が集まった。川野浩一原水禁議長は、6日の広島市の平和記念式典での安倍晋三首相のあいさつを昨年の使い回しだと批判。「被爆者への誠意のなさ、核廃絶への信念のなさを表している」と断じた。川内原発(鹿児島県)の再稼働反対を決議した。(藤村潤平)

(2014年8月10日朝刊掲載)

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