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「核廃絶を」 広島でも黙とう 長崎原爆の日

 長崎原爆の日の9日、広島市と広島平和文化センターは「長崎原爆犠牲者慰霊の会」を中区の原爆資料館東館で開いた。被爆者や市民たち約50人が参加。亡くなった人たちを悼み、ヒロシマ、ナガサキ両被爆地で手を携えて核兵器廃絶を目指す決意を新たにした。

 広島平和文化センターの小溝泰義理事長が「広島、長崎が、核兵器のない時代をつくるための大きな流れを起こさなければならない」とあいさつ。米国が長崎に原爆を投下した午前11時2分に全員で黙とうをささげた。広島県被団協(金子一士理事長)の吉岡幸雄副理事長(85)も「核兵器廃絶の世論を広げるため集会や署名などの運動を広げよう」と呼び掛けた。

 長崎市の平和祈念式典のテレビ中継も放映し、田上富久市長の平和宣言に聞き入った。原爆資料館のピースボランティアを務める東区の大西知子さんは「広島、長崎の被爆者の思いを次世代にしっかり引き継いでいきたい」と話していた。(菊本孟)

(2014年8月10日朝刊掲載)

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