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平和を祈り 現代曲荘厳に 広島でコンサート

■記者 上杉智己

 「現代日本オーケストラ名曲の夕べ」コンサート(中国新聞社など主催)が1日、広島市中区の広島国際会議場であった。広島交響楽団メンバーを中心としたオーケストラが、広島市出身の3人の作曲家によるヒロシマをテーマとした現代曲を荘厳に奏でた。

 広響音楽監督・常任指揮者の秋山和慶が指揮し、約700人が聞き入った。広島市南区出身の作曲家糀場(こうじば)富美子の「広島レクイエム」で始まり、原爆死没者に込めた鎮魂の祈りを響かせた。

 広響の首席チェロ奏者マーティン・スタンツェライトがソリストを務めたチェロ協奏曲(北爪道夫作曲)に続き、細川俊夫=安芸区出身=の「記憶の海へ~ヒロシマシンフォニー~」、佐村河内守=佐伯区出身=の「管弦楽のための~ヒロシマ~」も演奏。厳かな旋律で平和の願いを届けた。

(2010年11月2日朝刊掲載)

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