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身近な戦争遺跡 写真でたどる 山口県周防大島で展示会

 周防大島町などの戦争遺跡や慰霊碑の写真を展示する「金魚島の戦争遺跡が語るモノ」が同町久賀の八幡生涯学習のむらで、24日まで開かれている。撮影した会社員佐藤正治さん(62)=同町戸田=の平和への願いが込められる。

 日露戦争や第2次世界大戦などに関連した45点を解説文を添えて展示した。前島の艦砲射撃訓練の標的は、基礎部分が残るだけ。嘉納山の見張り所や白木山の砲台も痕跡をわずかにとどめる。学徒動員先で死亡した生徒を慰霊する「友魂の碑」は周防大島高にたたずむ。

 佐藤さんは、亡くなった母親が戦時中に働いていた光市の旧海軍工廠(こうしょう)跡を2001年に見学。身近な戦争遺跡を学ぼうと撮影を始めた。佐藤さんは「戦争と平和について語り合うきっかけになれば」と話している。

 午前9時~午後5時で、月曜休館。無料。Tel0820(72)2601。(久行大輝)

(2014年8月13日朝刊掲載)

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