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シベリア抑留 体験描く 三原の古谷さん作品展

 第2次世界大戦後のシベリアに抑留された体験を描き続けている三原市和田の古谷巌さん(88)の絵画展が、同市円一町の中央図書館で開かれている。15日の終戦の日に合わせて、同館が企画した。

 古谷さんから借りた油彩画8点を展示。古谷さんによる解説文や俳句も添えた。凍える寒さの中で土木作業にあたる姿や、1個のパンを仲間15人で分ける様子などを描いている。

 古谷さんは60歳で絵を習い始め、自身の抑留体験を思い出して仕上げた作品は150点を超える。「シベリアでは寒さや飢えで数万人の仲間が亡くなった。平和の尊さを再認識してほしい」と話している。31日まで。(山本庸平)

(2014年8月13日朝刊掲載)

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