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不戦誓う詩 児童ら朗読 広島市中区で集い

 終戦の日を前に、原民喜(1905~51年)たち広島ゆかりの作家や詩人の反戦詩を朗読する催しが13日、広島市中区であった。約20人が参加し、不戦の誓いを新たにした。

 民喜を顕彰する「広島花幻忌の会」の企画。会員たち7人が原爆詩や自作の詩を情感たっぷりに読み上げた。祖父母が被爆者という幟町小3年片山愛里紗さん(8)=中区=は、民喜の「永遠(とわ)のみどり」を朗読。「怖い光景が広がっていたと聞いた。戦争のない未来をつくりたい」と話した。

 これに先立ち、参加者は原爆投下時、民喜の兄一家が住んでいたという京橋川沿いの跡地を訪問。今も残る被爆シダレヤナギを前に、原爆の犠牲者を悼み、黙とうした。会の長津功三良事務局長(79)=岩国市=は「ヒロシマの文学とともに反戦の思いを次世代に伝えなければ」と話した。(田中美千子)

(2014年8月14日朝刊掲載)

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