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ヒロシマ発信 強い決意 高校生平和大使 スイスへ出発

 核兵器廃絶の願いを世界に発信する「高校生平和大使」にことし選ばれた県内の2人が16日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部に向け、広島を出発した。

 2人は、大門高3年の中村祐理さん(17)=福山市=と県立広島高1年の片山実咲さん(15)=尾道市。JR広島駅(南区)であった壮行会で、中村さんは「広島の思いをしっかり伝えたい」、片山さんは「現地で学んだことを持ち帰り、私たち高校生や次世代につなぐ」と決意を述べた。

 大使は13都道県の21人。長崎、広島両市の市民団体が公募し、約500人から選んだ。外務省のユース非核特使も兼ねる。スイスには体調不良の1人を除く20人が向かう。

 17日に福岡空港をたち、国連欧州本部の軍縮局で局長たち幹部を前に全員がスピーチする。平和な世界の実現を訴える約13万人分の署名も提出。代表の1人は、各国の大使が集まる軍縮会議で初めて思いを語る。22日に帰国する。(新谷枝里子)

(2014年8月17日朝刊掲載)

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