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米軍機 祝日訓練か 北広島で3日撮影 「日米合意違反」指摘も

■記者 和田木健史

 北広島町の臥龍山付近の上空を飛行する米軍機とみられるジェット機を3日、広島市佐伯区の会社員男性(57)が撮影した。住民団体「米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会」は米軍のFA18ホーネット戦闘攻撃機と分析。「土日祝日の訓練は必要不可欠な場合に限る日米合意に反する」と指摘する。

 男性によると、撮影地点は同町東八幡原の国道191号沿い。午後1時31分と同35分の2度、西から東へ飛行する機影を確認した。1機が旋回し、同じ方向へ移動するのを2回目撃したのか、2機を目撃したのかは分からないという。

 男性は「高度は500メートル程度と思う。鉄橋近くで列車が通る音を聞くようなごう音だった」と話した。

 日米合意は、土日や祝日の飛行訓練を必要不可欠な場合に限るとしている。同連絡会の岡本幸信事務局次長はジェット機は米海兵隊岩国基地(岩国市)所属の可能性があるとした上で「原則禁止されている祝日の訓練は問題だ」と話している。

 北広島町は「今のところ、町民から目撃情報は寄せられていない」としている。

(2010年11月5日朝刊掲載)

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