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国泰寺中生徒がピース「壁画」 広島原爆病院の工事現場

終戦の日 輝く未来 若者たちの手で

 新病棟を建設している広島赤十字・原爆病院(広島市中区)の工事現場の仮囲いに、近くの国泰寺中美術部の生徒が描いた絵が飾られている。工事が完了する来年8月末まで展示する。

 病院南側の約30メートルの鉄製の壁に「ラブ・アンド・ピース」をテーマに、平和の象徴とされるハトやハートマーク、笑顔の子どもなどを描いた10点を貼りだした。生徒が水彩絵の具や色鉛筆で描いた作品を、縦1・4メートル、横2メートルに拡大プリントした。

 工事現場の殺風景なイメージを払拭(ふっしょく)しようと、病院側が国泰寺中に要請し、生徒が約2週間かけて仕上げた。副部長の3年熊田奏(かな)さん(14)は「こんなに大きく展示してもらえてうれしい。行き交う人にも思いが伝わってほしい」とほほ笑む。

 石田照佳院長は「核兵器のない愛と平和に満ちた世界を願う気持ちが伝わる。工事中の街の彩りになれば」と話している。(永里真弓)

(2014年8月16日朝刊掲載)

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