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戦没者331人の冥福祈る 呉の仁方地区

 終戦の日の15日、広島県呉市仁方地区出身の戦没者331人の冥福を祈る追悼慰霊式が地元の仁方市民センターホールであった。

 住民約70人が参列した。仁方遺族会の増原尋美会長(77)が「今日の平和と繁栄が尊い犠牲の上に成り立っていることを後世に伝えていかなければいけない」と式辞を述べた。正午のサイレンを合図に全員で黙とうした。

 続いて仁方中3年川崎凌弥さん(15)が「広島県人として、自分たちに今できることに率先して取り組み、平和な世の中をつくっていくことを誓います」と平和の誓いを読み上げた。

 戦没者を悼む詩を詠じた後、参列者はホールに設けた祭壇に菊の花を手向け、手を合わせていた。(小笠原芳)

(2014年8月16日朝刊掲載)

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