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復興願い サッカー交流 宮城・福島チームを招待 広島市安佐南区

 小学生以下のサッカーの平和祈念U―12デンタルフェスタ2014(県サッカー協会主催)が16日、広島市安佐南区のエディオンスタジアム広島で始まった。東日本大震災で被災した宮城、福島両県の2チームも招待。選手たちは広島の復興の歩みに思いを重ね、全力でプレーした。

 中国5県と長崎県を加えた計16チームが出場。初日は4組に分かれて予選リーグがあった。

 宮城県の石巻FCは「感謝とともに前へ」をスローガンに掲げる。藤田一監督(42)は「復興の原動力になりたい」。娘の6年さくら選手(11)は当時、車で津波にのまれたが、救助されて無事だった。「今こうしてサッカーができる喜びを感じています」

 福島県は選抜チームで参加。6年高橋温哉選手(12)は震災直後、家族で茨城県内に避難した。いわき市の自宅に戻った今も被曝(ひばく)線量が気になる。15日には原爆資料館を訪れた。被爆者の体験談も聞いた。「平和の大切さをあらためて感じた」と話した。

 大会は日本歯科医師会や広島、長崎、福島、宮城の各県歯科医師会が特別協賛している。17日は決勝戦など順位決定戦がある。(胡子洋)

(2014年8月17日朝刊掲載)

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