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■記者　馬上稔子

　パンフルートの世界的奏者コーネル・パナさん（５４）＝ルーマニア在住＝が９日、広島市中区の原爆慰霊碑前で、平和を願う曲を演奏した。観光客たちが足を止め、澄んだ音色に聴き入った。

　パナさんと共演者たち計５人が平和記念公園を訪れ、慰霊碑に献花。南区の市民団体メンバーが作曲した「Ｐｅａｃｅｆｕｌ　Ｗｉｎｄ（平和の風）」をパンフルートとバイオリンで演奏した。

　パナさんは「足元から感じた犠牲者の思いと、自分の平和への願いを一つにして演奏できた」と話していた。演奏後、原爆資料館も見学した。

　パナさんは１０月下旬から日本ツアー中。１０日に中区の日本福音ルーテル広島教会であるチャリティーコンサートに出演するため、広島入りした。１２日に帰国する。

（２０１０年１１月１０日朝刊掲載）