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平和賞サミット開幕へ 広島 受賞者 核廃絶アピール

■記者 金崎由美

 ノーベル平和賞受賞者世界サミットが12日、広島市南区のグランドプリンスホテル広島で開幕する。歴代受賞者たちが14日までの3日間、核兵器廃絶への行動を被爆地から世界に向けて訴える。

 出席を予定するのはチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世、デクラーク元南アフリカ共和国大統領たち8人。主催するサミット事務局(ローマ)によると、このうちゴルバチョフ元ソ連大統領が体調不良で欠席する可能性が出ている。

 12、13日は「ヒロシマの遺産―核兵器のない世界」をテーマに、軍縮・不拡散の専門家も交え多様な課題を取り上げる。自宅軟禁からの解放が見込まれているミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの代理人や、今年受賞する劉暁波氏の代理として中国・天安門事件での元学生運動指導者ウアルカイシ氏も加わる。一般傍聴は既に締め切られた。

 14日は中区の平和記念公園で、午前9時半から歴代受賞者が野外スピーチ。イタリアの元サッカー選手ロベルト・バッジョ氏に平和サミット賞、日本被団協には特別賞を贈る。その後、最終宣言を発表して閉幕する。広島市は、最終日の一般参加を呼び掛けている。

 同サミットは、ゴルバチョフ氏の提唱で1999年にローマで始まり、今回で11回目。

(2010年11月11日朝刊掲載)

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