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社説・コラム

『きらり人』 海上自衛隊岩国基地の第31航空群司令に着任 大瀬戸功さん

大瀬戸功さん(55)=岩国市門前町

部隊の能力最大限に発揮

 「部隊の装備能力を最大限に発揮し、警戒監視や洋上救難、災害派遣などに万全を期したい」。5日、尖閣諸島を含む領域を監視する第5航空群(那覇市)から着任し、抱負を語った。

 印象深かった出来事に、海上幕僚監部で広報を担当していた1999年3月、石川県の能登沖で起きた不審船の領海侵犯を挙げる。緊張の中、海自発足以来初の海上警備行動が発令された。「教訓が生き、今は海上保安庁と海上自衛隊が緊密に連携できる流れになった」と感慨を深める。

 初の岩国勤務。海自厚木基地での勤務経験を重ね、「日米共同使用の基地で似た雰囲気」という。前群司令からは、海自に対する岩国市民の深い理解と協力があると伝えられた。「任務遂行には必要不可欠。引き続き良好な関係を築きたい」

 神戸市出身。「やるべきことをやるべき時に確実にやる」が指導方針だ。自らにも常に言い聞かせている。(野田華奈子)

(2014年8月20日朝刊掲載)

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