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反核の曲 CD自主制作 セミパラを支援 広島の市民団体

■記者 金崎由美

 旧ソ連の核実験場があったカザフスタン・セメイ(旧セミパラチンスク)への医療支援を続ける広島市の市民団体が、1980年代に核実験反対運動の象徴となった曲「ザマナイ~時代よ!」のCDを自主制作した。

 市民団体は「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」(ヒロセミ)。哀調を帯びたメロディーに乗せ「数えきれぬ爆発 閃光(せんこう)に 引き裂かれたわが古里よ」と核実験の悲劇を訴える。市民団体とも親交があるカザフ人歌手ローザ・リムバエワさんの曲だ。

 今回はテレビ番組で曲に感動した東京の歌手TOMOKOさんが日本語と英語の曲を歌う。カザフ語のリムバエワさんの曲も収録。広島市西区の美術家川崎裕生さんが、現地の公園の母子像をCDジャケットにデザインした。

 10日に広島市役所で記者会見し、TOMOKOさんが曲を披露した。核実験は約450回繰り返され住民に被害を及ぼした。佐々木桂一世話人代表は「世界の核被害者と連携することが核兵器廃絶への力になる。多くの人に聴いてほしい」。千円。Tel082(274)1634。

(2010年11月11日朝刊掲載)

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