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きょう平和賞サミット開幕 ゴルバチョフ氏は欠席

■記者 金崎由美

 広島市で12日、ノーベル平和賞受賞者世界サミットが始まる。開幕を控えた11日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世たち歴代受賞者が次々と会場のグランドプリンスホテル広島(南区)に到着した。

 ゴルバチョフ元ソ連大統領は体調不良で欠席することになり、参加する歴代受賞者は7人となった。主催するサミット事務局(ローマ)が発表した。

 被爆地に入った受賞者の一部は早速、市民と交流。米国の受賞者ジョディ・ウィリアムズさんたちは、中区の原爆ドーム前で市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」が開いた集会に出席した。

 「BAN NUKES!」(核を禁止せよ!)と表した千個のキャンドルを前にウィリアムズさんは、自らかかわった対人地雷とクラスター弾の禁止条約を例に「核兵器も禁止できる」と訴えた。

 サミットでは12、13の両日、「ヒロシマの遺産―核兵器のない世界」をテーマに議論する。今年の受賞者の劉暁波氏の代理人として中国・天安門事件の元学生運動指導者ウアルカイシ氏も出席する。

 最終日の14日は平和記念公園で歴代受賞者が野外スピーチ。イタリアの元サッカー選手ロベルト・バッジョ氏に「平和サミット賞」を、日本被団協に「特別賞」を贈る。

(2010年11月12日朝刊掲載)

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