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七色の明日 願いを旗に 市民ら平和公園で掲げる

■記者 馬上稔子

 ノーベル平和賞受賞者世界サミットを翌日に控えた11日、市民ら約50人が広島市中区の平和記念公園で約5千人の平和メッセージを書き込んだ七色の旗を掲げた。「平和になりますように」「笑顔で世界は変わる」…。それぞれの平和の願いが原点の地を彩った。

 旗は長さ約100メートル、幅2メートル。全国の街頭などで書いてもらったという。原爆ドーム前では午前7時半すぎから約30分掲げた。

 市民団体ネットワーク「ユナイテッド・アース」(神戸市)が主催し、ホームページなどで参加を募った。中区の基町小などでも旗を掲げた。

 プロジェクトリーダーの瀬川映太さん(28)=神戸市=は「全国から集まった思いに感動した。サミットの参加者に、平和のために市民も行動していると知ってもらいたい」と期待していた。


「核NO」 即興の絵筆 ドーム対岸で黒田征太郎さん


■記者 増田咲子

 ノーベル平和賞受賞者世界サミットを前にイラストレーターの黒田征太郎さん(71)=北九州市=は11日、広島市中区の原爆ドーム対岸の元安川畔で、核兵器廃絶への願いを込めて絵を描くパフォーマンスをした。

 トランペット奏者近藤等則さん(61)の演奏に合わせて描くライブペインティング。黒田さんは1.5メートル四方のキャンバスに、きのこ雲の絵や「NO」「生きよう」の文字を何度も塗り重ね、最後は画面のほぼ中央に「YES」と書いたパネルを張り付けて平和への決意をアピールした。

 市民有志によるサミット歓迎イベントの一環。絵は14日までのサミット期間中、原爆資料館(中区)に展示する。呼び掛け人の渡部朋子さん(56)=安佐南区=は「地球を愛する情熱を共有できた。サミットでは市民も心を一つに平和を訴えたい」と話していた。

(2010年11月12日朝刊掲載)

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