×

ニュース

福島の家族ら三次で開放感 住民グループ、4組招く キャンプで自然体験

 広島県三次市などの住民でつくるグループが24、25の両日、福島第1原発事故の影響を心配する福島県などの親子連れを同市上田町のほしはら山のがっこうに招き、「保養キャンプ」を初めて開いた。

 福島のほか、東京、千葉から計4組13人を迎えた。参加者は、近くの農家で牛の餌やりやキュウリ、ミニトマトなどの収穫を体験。子どもたちは、取れたての野菜をかじり、周りで採った草花を使って万華鏡づくりを楽しんだ。

 福島県郡山市の主婦佐藤美華さん(36)は「子どもが体の中から開放的になっている」とにっこり。長女の凛ちゃん(4)は「牛に草を食べさせるのが、一番面白かった」と声を弾ませていた。

 キャンプは、夏休みを利用して尾道市の避難者向けシェアハウスに長期保養に訪れた家族向けに企画。事務局の徳岡真紀さん(40)=三次市畠敷町=は、「放射能汚染の問題は、福島だけでなく周辺の広い地域が抱えている。保養を必要とする人の受け入れを、三次や庄原で続けていきたい」と話している。(松本大典)

(2014年8月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ