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「上関の環境は確実に保全」 中電13年度調査

 中国電力は27日、上関原発(山口県上関町)の建設予定地と周辺で実施している環境監視調査の2013年度の結果を発表した。11年3月の福島第1原発事故を受けた準備工事中断が続いており、「環境が確実に保全されている」とした。

 今回から大気、騒音、振動の3項目を外し、10項目の調査とした。国天然記念物の海鳥カンムリウミスズメは、予定地沖などで7回延べ10羽を確認。水質や動植物も調べ、大学教授たち6人でつくる環境監視委員会が「環境に顕著な変化はみられない」と判断した。

 調査は準備工事の着手に伴い、09年4月に始めた。予定地での作業は現在、試掘坑の換気などの維持管理にとどまっている。

(2014年8月28日朝刊掲載)

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