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■広島訪問じわり増加 森、小山町が初派遣-県内の小中学生

 静岡県内市町の子どもたちが広島市を訪れる機会が少しずつ増えている。今年、広島市の平和記念式典に臨んだ県内の児童・生徒は50校56人。隔年で広島と長崎を訪れている焼津市の派遣団を除くと、昨年より7人増えた。

 森町は今年、初めて2校4人を派遣し、来年以降も継続していく考え。式典参加を恒例にしている磐田市は昨年から対象を小学生にも拡大し、市内34の全小・中学校の代表者を出席させている。

 8月6日の平和記念式典参加は見送ったが、小山町も今夏、初めて広島市に中学生6人を送り出した。戦争体験者が減少する中で「平和教育の推進と蓄積が必要」(同町教委担当者)と判断した。

 被爆者から直接、悲しみや苦しみを聞き、平和記念資料館では原爆の残酷さを物語る展示品の数々を目に焼き付けた6人。町立小山中3年の芦月真成君(14)は「平和の意味や将来の世の中のことを深く考えるきっかけになった」と重く受け止める。大きな議論になった集団的自衛権の行使容認など現在の日本が抱える問題についても「自分にも関わることと思って注目していきたい」と話した。

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