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中学生 広島で平和考える 松本など3市から訪問

 戦争の悲惨さを感じ平和の尊さを学ぶため、松本、塩尻、安曇野の3市の中学生が5日、広島県を訪れた。松本、塩尻両市の生徒たちが広島市内で原爆ドームや広島平和記念資料館を見学したり、被爆体験者の講話に耳を傾けたりして平和な社会の実現への考えを深めた。

 松本市の23校の2年生43人は、平和記念公園内の「原爆の子の像」に千羽鶴をささげた。2歳で被爆し、10年後に白血病で死んだ佐々木禎子さんを悼み、同級生が募金を集めて建てた像で、佐々木さんが健康の回復を願い薬の包み紙で鶴を折ったのが由来だ。才教学園中の小沢龍生(りゅうせい)君(14)は「二度と戦争を繰り返してはいけない」と話し、鉢盛中の大久保佑菜(ゆうな)さん(14)は「核兵器がなくなるように」と願った。

 塩尻市の6校の3年生12人は、広島市内で開かれた「ヒロシマ青少年平和の集い」に参加した。福島、東京、沖縄など8都県の15団体約170人が被爆者の体験談を聞き、自分たちで考えた平和の象徴として「平和の旗」を作製した。丘中の笠松七菜(なな)さん(14)は「小さなウランのせいで大勢が被害に遭い、後遺症で苦しんでいる人がいる。平和と簡単に言うけれど、いろいろな方法がある」と思いを巡らせた。

 安曇野市は7校の2、3年生20人が広島県内を訪れていて、6日の平和記念式典に参列する。(瀬川智子)

(市民タイムス8月6日23面掲載)

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