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スー・チーさん解放 平和サミット参加 代理人らに笑顔

■記者 和田木健史

 ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん解放の一報は13日夜、広島市で開かれているノーベル平和賞受賞者世界サミットの参加者にも届いた。多くは広島県が招いた広島湾クルーズの船上にいた。

 「私たちはこの日を待ち続けてきた。自宅軟禁されてから7年半ぶりに、ものすごい幸せな気分だ」。スー・チーさんの代理人として参加しているビルマ民主化同盟のチョウ・チョウ・ソウ日本支部代表は、満面の笑みを浮かべた。一方で、「国民は民主化という未来への夢を抱く機会を得られた。ただ、長い時間がかかるだろう。すべての人が協力して対話を進めていくことが重要だ」と力を込めた。

 そばには、今年受賞する中国の民主活動家劉暁波氏の代理人、天安門事件での元学生運動指導者ウアルカイシ氏の姿もあった。「非常にうれしい。次は劉氏が解放されるべきだ。世界中の政治犯が一日も早く解放されるよう願う」と興奮気味に語った。チョウ・チョウ・ソウ氏とウアルカイシ氏は、抱き合って喜びをかみしめた。

(2010年11月14日朝刊掲載)

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