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空中給油機移転で謝意 防衛相、岩国市長と山口知事に

 小野寺五典防衛相は29日、岩国市役所と山口県庁を訪れ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から米海兵隊岩国基地(岩国市)へのKC130空中給油機部隊の移転完了を受け、謝意を伝えた。在日米軍再編で負担が増える都道府県を対象にした新たな交付金制度について「2015年度の創設に向けて検討している」と、山口県の村岡嗣政知事に初めて正式に伝えた。

 岩国市役所では福田良彦市長と会談。小野寺氏は「これだけの多くの負担を受けていただいた岩国市、地域の皆さまに心からお礼を申し上げたい」と述べた。26日に終えた給油機移転や、17年ごろとされる米海軍厚木基地(神奈川県)からの空母艦載機部隊移転に伴う岩国の負担について「重く受け止めている。政府としてしっかり支援し、地元の皆さんと意見交換しながら真っ正面から対応する」と語った。

 福田市長は「(給油機の)運用について安全確保に万全を期すよう米側に申し入れてほしい」と強調した。

 また、小野寺氏は記者団に対し、普天間の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練拠点としての佐賀空港活用について、「給油や一時的な整備などで今、岩国基地を中心に使っている。今後、ほかにも給油などができる場所を用意することは重要だ」と述べた。(増田咲子、村田拓也)

(2014年8月30日朝刊掲載)

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