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地方紙記者が見たヒロシマ 研修参加者の記事を平和MCサイト掲載

 広島市は毎年、全国の地方紙から若手記者を招き、原爆被害や核兵器廃絶の取り組みを取材・報道してもらう国内ジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」を開催している。各社の了解を得て、8社の記者が書いたニュースや連載・特集記事を、中国新聞社ヒロシマ平和メディアセンターのウェブサイトに順次掲載する。

 各記者は、原爆資料館や8月6日の平和記念式典、平和首長会議などを取材。被爆者や、体験継承に取り組む「伝承者」、インターネットでの発信強化に努める広島女学院高生らからも話を聞いた。式典や各紙の地元から来た参列者の様子などについてニュースや連載を書いている。

 国民の合意を得ぬまま集団的自衛権の行使容認を急いだ政府の姿勢に対する被爆者の危機感や、若者らの体験継承の努力などに焦点を当てた記事が目立つ。

 新潟日報の川上あすか記者は、8月7~9日の連載で高校生や被爆者、2・3世の動きや思いを追った。市民タイムス(長野県松本市)の瀬川智子記者は、10日の1ページ特集で証言を続ける被爆者の寺前妙子さんや、伝承者の取り組みなどを紹介。下野新聞(宇都宮市)の荒井克己記者も12~14日の連載で、高校生の活動や、「私たちは被爆者の話を直接聞ける最後の世代。深い悲しみを聞いた責任がある」との思いなどを取り上げた。

広島市 国内ジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」参加記者の記事

(2014年9月1日朝刊掲載)

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