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上関原発反対デモ1200回 祝島住民ら 白紙撤回へ決意新た

 中国電力上関原発(山口県上関町)計画の浮上後、上関町祝島の反対派住民が続けてきた週1回の島内デモ行進が1日、1200回を迎えた。2011年の福島第1原発事故以降、凍結状態が続く計画の白紙撤回に向け決意を新たにした。

 鉢巻き姿の約50人が午後6時半、漁港に集結。「きれいな海を守ろう」「原発反対」との声を響かせ、約1・5キロを30分かけて行進した。島の高齢化率は75%を超え、参加者の多くはお年寄り。上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水敏保代表(59)は「一日も早く計画撤回を実現し、1300回目を迎えないようにしたい」と語気を強めた。

 デモ行進は、1982年6月に当時の上関町長が原発誘致を表明したのを受け、その年末に始めた。雨天などを除き、毎週月曜の夕方に実施している。計画浮上から32年が過ぎ、82年4月に1333人いた祝島の住民は、現在448人となっている。(井上龍太郎)

(2014年9月2日朝刊掲載)

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