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広島69回目「原爆の日」 親子で学ぶ原爆 平和 神戸市教育会館事業節目の20回

 親子で8月に広島市を訪れ、原爆について学ぶ神戸市教育会館(同市中央区中山手通4)の事業が今年、20回目を迎えた。被爆者の話を聞くなどし、平和について考えてきた。節目の今回は14組37人が参加。6日は平和記念公園(広島市中区)で開かれた平和記念式典に参列した。

 同会館によると、かつて神戸には修学旅行先に広島を選ぶ学校が少なく、小中学生に平和について学習してもらおうと1994年に事業を始めた。阪神・淡路大震災のあった95年を除き、毎年続けられてきた。

 参加者は5日に原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」(広島市安佐北区)を訪問し、100歳の女性ら被爆者3人から69年前の体験を聞いた。井戸の近くや川辺で水を求めて亡くなった遺体が無数にあったことなどを、真剣な表情で聞き入った。

 6日には平和記念式典に参列した後、公園内の「原爆の子の像」に、みんなでつくった千羽鶴と平和への誓いをつづったメッセージボードをささげた。

 初めて広島を訪れたという神戸市須磨区の白川台中3年、木戸晴香さん(15)は「戦争は怖いとあらためて思った。みんなで核兵器や戦争のない世界にしていかないといけない」と話した。(斉藤正志)

(神戸新聞8月7日朝刊社会面掲載)

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