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「黒い雨」地域 早期拡大を 市民団体が署名活動 中区

■記者 野田華奈子

 原爆投下直後に降った「黒い雨」について、広島市の市民団体は16日、健康診断が無料で受けられる降雨地域を早期に拡大するよう国に求めて、中区の原爆ドームそばの元安橋で署名活動をした。

 県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会のメンバーや支援者計12人が参加。牧野一見事務局長は「黒い雨は政府が示すより広範囲に降った。すべての降雨地域を対象とするべきだ」と訴えた。1時間で148人分の署名が集まり、これまでの約2千人分と合わせ、12月に厚生労働省に提出する。

 県と市は7月、黒い雨の大雨地域(健康診断特例区域)と同様に、すべての降雨地域を無料健診の対象にするよう国に要望。細川律夫厚労相は今月12日、健診特例区域の拡大を検討する委員会を近く発足させる考えを示した。

(2010年11月17日朝刊掲載)

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