×

ニュース

韓国の被爆医療充実を 広島で来日医師が研修

■記者 森田裕美

 放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が大韓赤十字社と共同で取り組む韓国人医師の被爆者医療研修が16日、広島市で始まった。

 来日したのは嶺南大医療院の金希宣(キムヒソン)教授(47)ら3人。この日は市役所を訪れ、原爆被害対策部の担当者から、日本政府の被爆者援護施策や、11日に国会で成立した改正被爆者援護法の説明を受けた。

 金教授は「放射線が人体にどのような影響を及ぼすのか、長期にわたる被爆地の研究成果をしっかり学びたい」と語った。国本善平部長は「韓国の被爆者に役立つ研修にしてほしい」と励ました。

 3人は、放射線影響研究所(南区)や広島赤十字・原爆病院(中区)などで放射線の影響や被爆者医療の実務を学び、21日に帰国する。

(2008年6月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ